言葉に込めた想い、その全て

言葉にして残したいことを、マイペースにまとめていきます。どうぞお手柔らかに。

私が観たかったもの、それはワンピースです。

たまにやってくる、勝手にレビューしたい熱。久しぶりに高まったのでエネルギーそのままに書き綴ります。

 

「ワンピースフィルム レッド」

 

ややネタバレします。感想は素直にお伝えします。そして最初に申し上げておきますが、私=レビュー者はワンピース素人。イチ映画好きとして鑑賞していますよ。

 

自分の正義を貫くルフィの勇姿や、序盤から劣勢に立たされるハラハラ感。カラフルな世界や救世主シャンクスの描き方は好印象なのですが……個人的には「ワンピース色」が薄くて、ちょっぴり物足りなさを否定できませんでした。

 

私にとっての「ワンピース色」は冒険や男気。己のさらに上をいく強者に立ち向かい、パワーと熱い意志で打ち勝つ姿。相手がどんな正義をかざそうとも、「海賊王になる」という夢への道を阻むなら容赦はしない。そんな、理屈よりも気持ちに真っ直ぐで初志貫徹なルフィが好きなんですよね。

 

今回も「強い相手」ウタちゃんはいるのですが、そのウタちゃんの背景が弱いかなあ。

背景=ウタちゃんの思いは「私の歌を好んでくれる人は、海賊や海軍に苦い思いをさせられ辛い人生を余儀なくされている。彼らは歌に救いを求め、自由を欲している様子。ならば私がそこから解放してあげよう。私の歌声で、新時代を作るの。海賊、サヨナラ。ファンのみんな、気持ちで繋がろう」

 

わかる、わかるけど。若干独りよがりすぎひんか。

現実世界でも、歌に救いを求めたり癒されたりする人もおろう。だけど大多数の人が応援してくれるからといって、痛みの根源=海賊を見境なく強制排除していい許可にはならんやろ。

子どもの頃の思い出も影響している、それも十分わかる。相手を好きであればあるほど、根深くなるのも理解できる。だけどやっぱり、それを免罪符にしてはよろしくないじゃろう。

 

数のチカラを感じたのはここだけでなく、倒す方法もみんなで力を合わせて!感が満載。それもいいけど、ここぞというときは絶対王者の力を見せつけるのがヒーローなんじゃないんすかね。

 

ここに感じる違和感は何だろう。そう思ったとき、そこに見えたのは世間の風潮に寄り添いすぎた結果かなって。

 

気持ちで繋がる、大事です。

みんなの意見を広く聞く、大切です。

徹底して楽しむこと、良いことです。

でも、私が観たかったもの、それはワンピースです。

 

 

ウタちゃん(Adoさん)の歌声は力強くてかっこいいし、サニー号の妖精ちゃん(?)可愛いし、麦わらの一味以外にもたくさんキャラクターが出てきており、エンタメ性は高いと思います。さまざまな意見や楽しみ方があると思うので、少しでも気になる方は実際に鑑賞してご自身にとって響くものを得て満喫してもらえればと思います。

 

最後に、個人的にワンピースの中でベストオブベストは「Z」ですね。Zことゼファーの生き様がかっこいい。そして終盤の、ルフィーと肉弾戦一騎打ちのシーンが堪らない(BGMが身を潜めるあたりがグッとくる演出……!)

 

はい。ということで、ワンピースフィルム レッドの鑑賞レビューでした。ご馳走様でした。

 

『ONE PIECE FILM RED』公式サイト

 

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